オートレース入門のページです。わからないことはよくわかるオートのすべて(三恵書房刊)をご覧になってください
<オートレースとは?>
オートレースとは8車(あるいは7車)のオートバイに選手が乗り、1周500メートルの楕円形のコースを左回り(時計とは反対方向)に6周(大きいレースでは8〜10周)して着順を競うレース。レースは全国に6場あるオートレース場で行っている。
また8車の色分けは1号車が白、2号車が黒、3号車が赤、4号車が青、5号車が黄、6号車が緑、7号車がオレンジ、8号車がピンクである。
<レースの開催>
オートレースは通常3日間から6日間のいずれかの「節」で開催される。節ごとにトーナメントを行い優勝者を決める。選手の出走は一日一回である。また1日のレース数は11レース。
<競走方法>
競走方法はハンデレースとオープンレースの2種類がある。また方式としては勝ち上がり方式で行われている。
ハンデレースとは?  
強い選手と弱い選手の力量の差を埋めるために、強い選手のスタートラインを本来のスタートラインから10メートル刻みで後ろに下げて、走行距離(スタート位置)にハンデをつけるレース。一番ゴールに近いスタートラインのことを「ゼロハン」(ハンデがゼロ)と呼ぶ。また同じハンデの選手のことを「同ハン」と呼ぶ。

オープンレースとは?
ハンデレースとは違い、スタート位置(走行距離)にハンデがないレース。実力差がない選手同士のレース(重賞レースの決勝戦など)ではこのレース形態がとられる。

勝ち上がり方式

オートレースの番組は節(一回の開催期間)を単位に初日から日を追うごとに予選を勝ち抜き、準決勝・優勝戦へと勝ち上がる勝ち上がり方式が基本と鳴っている。予選上位タイムと着順を加味して準決勝進出者が選出される。準決勝1・2着の選手は優勝戦に進み、優勝戦に進出できなかった選手は、特別選抜戦や選抜戦へと着順によって振り分けられる。
<コースについて>
オートレースのコースは1周500メートルで、幅が30メートルある。コースには傾斜がついていて、これによってスピードが出て、迫力あるレースが展開される。形状は全国6場で統一されている。コースの表面は舗装されているが、舗装方法は各場違い、選手によっては走りやすい走りにくいといったことがある。
<オートレースのスタート>
オートレースのスタートは平成元年から機械化された。ゼロハンの少し前方外側にスタート合図機(正しくは発走合図機)が設置されている。スタート13秒前から各選手に青色ランプの点滅で注意を促し、5秒前から時計の針が動き、「12時」の位置で各車が一斉にスタートをする。各選手が並んでいるスタートラインには赤外線センサーを用いたスタートチェック機(正しくはフライング検出器)が設置されていて、わずかなフライングや出遅れも機械的にチェックされている。オートレースではフライングは再発走(やり直し)となり、そのまま続行される競艇とは異なっている。
<選手について>
オートレースの選手は全国に6つあるオートレース場のいずれかに配属され、配属されたオートレース場がホームグランドとなっている。各レース場の定員は97名で主にホームグランドのレースに出場しながら、ほかのレース場でのレースにも出場します。(ほかのレース場に出場することを「交流」と呼ぶ)
また選手は成績においてS(1位〜10位)・A1(11位〜30位)・A2(31位〜48位)・B1(49位〜72位)・B2(73位〜97位)級にランキングされている。新人選手はデビュー後一年間はB2級にランクされるが、その後は成績によってランク付けされる。ランクは半年ごとに審査され、約3ヵ月後から適用される。つまり1月から6月の成績で10月から翌年3月までのランクを決定し、7月から12月の成績で翌年4月から9月のランクを決定するのである。

<オートレースの重賞レース(SGレース)>

日本選手権オートレース その年の日本一を決定するトップタイトルレース
オールスターオートレース ファン投票による夢のレース
全日本選抜オートレース 年末年始の各場の開催が全日本選抜のトライアルレースとして行われ、その成績上位者によるレース
オートレースグランプリ その年のGIタイトルホルダーや優勝戦のポイント上位者が出場するレース
スーパースター王座決定戦 前年のスーパースター、日本選手権、オールスター、全日本選抜、オートレースグランプリの各SG優勝戦ポイント上位者が出場する。



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