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質問36 最近よく見るのですが、尾が短い馬がいるのはなぜですか?
答え 馬の尾には虫を追い払う役目があります。よって欠くことのできないもので、特に夏場にはその重要性が上がります。尾が短い馬を見かけるとのことですが、これはほとんど厩舎でカットしたものです。そのわけは単純に馬のおしゃれです。極端な短さにしない限りは虫を払う役割を十分に果たせるようです。優駿クラブでお世話になっている南関東の大山ニ三夫先生は馬におしゃれをさせるのが好きで、丁寧に尾をカットしています。この習慣は昔はありませんでした。始まりはジャパンカップで外国馬がやって来たときからです。私は実際には知らないのですが、尾だけでなく色々とおしゃれをしている外国馬を見て日本のホースマン達は非常に驚いたそうです。現在は馬の尾を切る専門のカットマンもいるとのことで、なかなか本格的ですね。パドックを見たり厩舎に行ってそんな馬を見かけると、調教師や厩務員さんの馬への愛情が感じられて良いものです。
質問37 各馬のレース内容などを競馬新聞の馬柱に書き込んでいるのですが、積み重なっている新聞の中から探し出すのが大変です。つい面倒になり、資料をうまく活かしきれません。プロの方はどのようにまとめているのですか?
答え 理想を言えば、頭の中に整理されているのが良いですが、膨大な出走頭数を考えると無理な話ですね。プロのまとめ方に関してですが、これは百人百様です。私の場合は「週間競馬ブック」の成績欄にレース内容を書き込み、その成績欄だけを切り取って保存しています。そして前日の予想段階で気になるレースがあったら引っ張り出して調べる方法を取っています。このやり方が効率的なのかどうかは何とも言えませんが、長い間変わらずやってきているので、「私に合ったやり方」なのでしょう。他にもパソコンでデータ管理をしたりと色々な方法があると思いますが、自分に合ったやり方を見つけてくださいとしか残念ながらコメントできません。ひとつ「競馬ブック」のサービスで重宝できるものがあるので紹介します。インターネット上で閲覧できる「編集カード」というものは過去の中央競馬のありとあらゆるデータをすべて見ることができます。おそらくご覧になったら驚くことと思います。違う会社の宣伝になってしまいますので、詳しくは書けないのですが、お調べになってみてはどうでしょうか。
質問38 パドックでの馬の見極め方を教えてください。
答え パドックで馬の状態を見抜くのは本当に難しいことです。まず頭においておきたいのは、横の比較ももちろんですが、より重要なのは縦の比較であるということです。要するに、ある馬がいたとして横の馬と比べて良い悪いを判断する以上に、その馬が前回や好調時と比べてどうなのかを比較するのが重要だということです。
それを踏まえた上でいくつかポイントを並べてみます。まず毛ヅヤに関しては、ピカピカと光っていれば体調が良いと考えていいでしょう。ただし、毛ヅヤが悪くても走る馬はいますし、特別に重要度の高いファクターではありません。次に、歩様ですが、こちらはスムーズに歩いているかどうかを見てください。どこかぎこちない歩き方だったら、痛いところがある可能性があります。馬体を見るときは、筋肉のハリや体の締まり具合を見ます。特にひ腹(お腹)の部分をジックリと見てください。あと全体の雰囲気を感じるのも大切ですね。しっかりと気合がのっているか?行き過ぎてイレこんでないか?もしかしたら、これが最も大事な事かも知れません。中央だけでなく、足繁く公営のパドックにも通って馬を見る目を磨いてください。
質問39 テイエムオペラオーは歳をとるに連れてズブくなっているので、秋の天皇賞でスピードに対応できないと思うのですが、どうですか?
答え ご質問にあったような意見が大半を占めると思いますが、私自身は違う考えを持っています。「スピード」という観点から見ると、天皇賞よりも前哨戦の京都大賞典の方が、よりスピードを必要とするレースだったのではないでしょうか。大賞典は上がり4Fのラップが11秒2−11秒3−11秒2−11秒6で、レースの上がりは34秒1でした。確かに最近は勝負どころで追い通しになりますが、それもそんなペースの競馬の中でのことです。しかし、舞台が府中2000メートルの秋の天皇賞では、ここまで極端に瞬発力を求められることはありません。直線が十分に長いので、急な加速を必要とすることもなく、オペラオーにとってうってつけの条件設定だと思います。道悪に助けられたとなぜか評価されていませんが、現実に昨年の秋の天皇賞ですごい強さを見せたことを忘れないほうが良いのではないでしょうか。この後の状態やライバルであるメイショウドトウの仕上がり具合を見ないといけませんが、現時点で盾の位置に最も近いのはテイエムオペラオーだと私は考えています。
質問40 返し馬を見るときは、どんな点に注意すればいいですか?
答え 少し前にパドックの見方について書きましたが、「返し馬の見方」も同様に難しいものです。細かいことを言い出せばきりがありませんので、ポイントをひとつだけ述べることにします。
返し馬では、とにかく馬の気分を見てください。のびのびと気持ち良さそうに走っていたら、それでレースで好走する確率は飛躍的に高くなります。どこか痛いところがあったり、気分を損ねている馬は、返し馬の段階で騎手と同調してスムーズな動きを見せられないものです。また、短距離のレースなら気合が乗っていたほうが良いですし、長距離のレースなら落ち着き払っている方が好ましいですね。
返し馬もパドックと同じで、しつこいぐらいに観察して見る目を養っていくしかありません。前走のときにはどうだったかの縦の比較が重要なので、継続してみることも必要です。なかなか奥が深く面白いので、勉強してみてはどうでしょうか。

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